雑談力を高める方法について、わかりやすく書かれている本を探していませんか?
雑談に関する本は数多く出版されているため、どれを選べばいいのかわからない方も多いでしょう。
私も雑談に関する本を読んでいますが、わかりやすく解説されている本がある一方、全く参考にならない本も多くありました。
雑談力や会話力を効率的に上げるためには、本の選び方が超重要というわけです。
そこで今回は、雑談について書かれた本を15冊以上読んでる私が、雑談力を高める本を6冊厳選してご紹介します。
記事の後半では、「まず1冊選ぶとしたら・・・」という視点でピックアップしている本もあるので、ぜひチェックしてみてください。
タップできる目次
雑談に関する本おすすめ6選

まず、これまでに読んだ雑談に関する本のタイトルをご紹介します。
- 雑談のルール
- ドギマギせずに会話がふくらむコツを集めました
- 雑談の戦略
- まず、この質問で雑談はうまくいく
- 内向型のための雑談術
- 「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本
- 誰とでも仲良くなれる人の聞き方・話し方
- 頭がいい人の心理トリックの会話術
- 雑談力が上がる話し方
- 「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術
- 誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール
- 「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分続く会話術
- 超一流の雑談力
- 「いい質問」が人を動かす
- 会話の達人の話し方を真似したら人見知りの僕でも楽しく雑談できました
話題になったベストセラーから、あまり知られていない本まで読んでみました。
この中から、
- 本の構成がわかりやすく、会話の例が自然であること
- 相手と仲良くなれる会話テクニックが多いこと
- 雑談が苦手な人でも実践しやすい内容であること
この3つの基準を設けて6冊厳選しました。
雑談のルール

本書では、雑談する上で知っておきたい基本的なルールを学ぶことができます。
扱ってるテーマは幅が広く、雑談に関すること以外に、表情・しぐさなどのボディランゲージについても書かれています。
具体的な内容は以下のとおり。
- 雑談の基本ルール
- リアクションの仕方
- 表情やしぐさなどのボディランゲージ
- 雑談に適した話題
- 話題の見つけ方
- 質問の仕方
- 場面ごとの雑談テクニック
- 相手と距離を縮める方法
- 雑談が上手くなるメンタルの技術
雑談で必要になる知識や会話テクニックが、一通り学べることが特徴です。
特に印象に残っているのは、相手との距離を縮めるための雑談方法が詳しく書かれていること。
自己開示や返報性の法則といった心理テクニックを活かしながら、相手に好意を持ってもらえる雑談術は参考になりました。
また、 相手を褒める雑談方法も役に立ちます。
褒められて嫌な気持ちになる人は少ないですから、相手に好印象を持ってもらいやすいテクニックだなと感じました。
雑談がうまくいかないときは、自分が気まずい思いをしていることより、相手がどう感じているのかを考えることが大切だと気付かされました。
デメリットは、細かい雑談ルールが多くて同時にすべてを実践するのが難しいことです。
全部で101のルールが紹介されているので、自分ができそうなものをピックアップして使う必要があります。
もし、雑談に関して基本的なことを抑えたいなら、「雑談のルール」は最適な一冊になると思います。
- 知っておくべき雑談の基礎知識や細かいルール
- 相手との距離を縮めるための雑談方法
ドギマギせずに会話がふくらむコツを集めました

本書では、会話を途切れさせずに、楽しく雑談できる方法が書かれています。
話すこと・聞くこと・リアクションなど、取り上げている内容が多くて総合的な会話テクニックが学べることが特徴です。
また、初対面・ビジネス・恋愛での会話など、シチュエーションごとに使える雑談のコツも紹介されています。
特に評価できるポイントは、 雑談の話題集(ネタ)が充実していること。
定番のネタからアドリブまで、雑談で使える話題が豊富です。
一つ一つの話題ごとに会話の例なども書かれており、参考にできる部分が多かったです。
気になる点としては、全体的に表現が大げさすぎることです。
例えば、「誰とでも! あっという間に、とっても親しくなれるコツ」といった感じです。
表現が大げさすぎると、「本当かな?」と思ってしまいます。
とはいえ、 雑談の話題に関しては、これまで読んだ本の中で最も充実した内容でした。
本書で紹介されている雑談のネタを頭に入れておけば、ネタ切れで会話が続かない悩みも解決するかもしれません。
雑談に適した話題が分からない方に、「ドギマギせずに会話がふくらむコツを集めました」をおすすめします。
- 雑談に適したネタ・話題と活用方法
- 雑談が途切れずに、楽しく会話を続けるコツ
雑談の戦略

本書の特徴は、 ビジネスシーンで使える雑談テクニックを紹介していることです。
緻密な戦略に基づいた雑談によって、相手から好意を獲得してビジネスに生かしていく方法が書かれています。
具体的な内容は以下のとおり。
- 相手に好かれる雑談を組み立てる方法
- どんなビジネスマンでも使える話題の選び方
- 雑談で失敗しない言葉遣い
心理学の知見などを取り入れた論理的な解説なので、理論派のビジネスマンと相性が良さそうだと感じました。
特に印象に残っているのは、雑談ピラミッドの考え方です。
雑談ピラミッドとは、相手に好意を持ってもらう雑談の組み立て方がわかる指針です。
どのようなステップを踏んで会話すべきかが、直感的にわかる内容になっています。
実践するには練習が必要だと思いますが、雑談ピラミッドに基づいたコミュニケーションで、相手と親しくなれるだろうなと感じました。
また、相手のタイプ別攻略法も参考になりました。
相手の性格や状況に応じて、どのように会話をしていくと良好な関係を築けるのか。
この点が、分かりやすく書かれています。
- 職場や取引先での会話が苦手だ・・・
- 取引先と良好な関係を築いて、ビジネスをいい方向に導きたい・・・
- 商談前の雑談で雰囲気を良くしたい・・・
このように考えているビジネスマンに「雑談の戦略」をおすすめします。
- 場当たり的ではない、目的を達成するための雑談術
- 相手の好意を獲得できる会話テクニック
まず、この質問で雑談はうまくいく

本書では、質問を主体とした会話法「質問型コミュニケーション」を使った雑談テクニックが書かれています。
質問型コミュニケーションとは、相手との距離を縮めることを目的とした質問メインの手法で、以下の流れを会話の基本サイクルと定めています。
質問型コミュニケーションでは、次のプロセスを「会話の基本サイクル」と定義しています。
相手に好意(興味・関心)を持つ
質問する
相手の返答に共感する(リアクションする・受けとめる)
興味を持って、さらに質問してする朝日新聞出版 青木毅「まず、この質問で雑談はうまくいく」P58より引用
このサイクルを活用することで、様々な状況に応用できる会話ノウハウが書かれていることが特徴です。
特に良かったのは、会話が続きやすい質問のテクニックが多く紹介されていることです。
雑談の話題が豊富でも、質問の仕方が間違っていると会話は長続きません。
「どのような点に注意して質問すれば、雑談を無理なく続けることができるのか」
この点について、会話が続かない例・会話が続く例などを挙げながら、詳しく解説されていてわかりやすかったです。
相手にフォーカスして質問することの大切さを学ぶことができると思います。
また、相手が話をしやすい共感の仕方も参考になった点です。
本書では、会話が続くかどうかは質問後の共感にかかっている、と主張しています。
具体的に共感する方法が紹介されていますが、特に難しいテクニックではないため実践しやすいと感じました。
注意点としては、表情・しぐさ・目線・話し方といった基本的な内容は書かれていないこと。
雑談に関して基本的なことを幅広く学びたいなら、他の本も参考にする必要があります。
しかし、質問を中心とした会話コミュニケーションに興味があるなら、「まず、この質問で雑談はうまくいく」をおすすめします。
- 質問を主体とした会話・雑談テクニック
- 相手との心理的な距離を縮める共感の仕方
内向型のための雑談術

本書では、口下手で内向的な人でも気軽にできる雑談コミュニケーションを紹介しています。
「自分が面白い話をして場を盛り上げなければならない」
雑談が苦手な人はこのような先入観を持ってる人が多いと思いますが、本書で推奨されているのは「相手に話をしてもらう雑談」です。
相手を主体にした雑談によって、無理なく親しい関係を築いていくのが目的です。
具体的には、
- 初対面の人との雑談
- よく顔を合わせる人との雑談テクニック
- 苦手なシーン別の雑談術
- 相手の信頼をつかむ雑談
などについて、詳しく書かれています。
特に参考になったのは、話題を広げて自然と会話が続く方法が詳しく書かれていること。
例えば、話題を縦に深掘りしていく方法や、横に広げていく方法を具体例を踏まえて説明しています。
話題を展開して会話を続けることは、雑談が苦手な人にとっては一番の悩みどころですよね。
口数が少ない人が雑談によってどのように親しい関係を築けるのか、いくつかのテクニックが紹介されていましたが、実践的でわかりやすかったと思います。
もし、内向的な性格で口下手だと自覚している方は、「内向型のための雑談術」を読むことをおすすめします。
- 初対面の人と会話が途切れない雑談コミュニケーション
- パーティー・飲み会など、非日常的なシーンにおける雑談の仕方
- 話の話題を広げて、相手から親近感を持ってもらう雑談術
「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本

本書は、初対面のコミュニケーションに特化した内容で、 初めて会った人と距離を縮める会話テクニックが書かれています。
- 初対面でどういう行動をとると、相手と仲良くなれるのか
- 初対面でどのような会話を意識すると、話が盛り上がるのか
これらのテーマについて、55のルールが紹介されています。
例えば、初対面での挨拶のポイントや、名刺交換から会話を広げる方法といったテクニックを学ぶことができます。
読んで良かったと感じたのは、初対面での振る舞い方や会話の仕方が詳しく紹介されていることです。
初対面のコミュニケーションが苦手な人は、相手に与える最初の印象が良くない可能性があります。
最初の印象が悪いと、 仲良くなりづらいですからね。
初対面でどういう行動しているか振り返る意味でも、読む価値はあったなと感じます。
また、初対面の話題で適切なものと避けた方がいいものを、確認できたことも良かったです。
それぞれの話題について難易度を設けて、どういう話題なら話が盛り上がりやすいか。
この点が参考になりました。
気になったのは、雑談が苦手な人にとってハードルが高そうな内容が多かったことです。
例えば、目線の合わせ方・ジェスチャーの仕方・間の取り方・声の抑揚などです。
「そこまで気をつけながら会話できないな~」と思ってしまいました。
とはいえ、初対面における会話のノウハウに関しては、実践しやすくて参考になる内容が多かったです。
もし、初対面での会話に苦手意識を持っているなら、「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本をおすすめします。
- 相手に好印象を与える初対面の心構えと注意点
- 初対面でもすぐに打ち解けられる会話テクニック
まず1冊を選ぶとしたらどの本がいい?

「雑談に関する本を何冊も買いたくない」という方も多いですよね。
もし、この中から1冊だけ選ぶとしたら、まず、この質問で雑談はうまくいくをおすすめします。
というのも、会話中に意識することがシンプルで、雑談が苦手な人でも様々なシチュエーションで実践しやすいからです。
他の本に多いデメリットは、雑談でやるべきルールが多すぎることです。
目線・声のトーン・うなずき方・姿勢・リアクション・波長を合わせる・オウム返し、などです。
実際に人と話すときに、「そこまで意識して会話できない」と思うことが多かったんですね。
つまり、実践で使いづらいわけです。
しかし、「まず、この質問で雑談はうまくいく」では、質問を主体とした会話の基本サイクルを意識すればいいだけです。
今の自分自身を変えることなく、実践できることが最大の魅力です。
「これなら普段の雑談で使えるぞ!」と、私が最も感じた雑談本でした。
もし、とりあえず1冊読んでみたいと思っているなら、「まず、この質問で雑談はうまくいく」を試してみてはどうでしょうか?