何事も長続きしない状況を変えるため、習慣化に役立つ本を購入しようと思っていませんか?
習慣化に関する本は多くの著作があるので、どれを選べばいいのかわからない方も多いですよね。
中には、ネットで見るような習慣化のテクニックを適当に並べている書籍もあるので、どの本を選ぶかが重要です。
そこで今回は、私自身が読んだことのある習慣化に役立つ本を、厳選して5冊紹介します。
どの本も内容がわかりやすく、実践しやすい方法が書かれているので、ぜひチェックしてみてください。
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習慣化に役立つ本おすすめ5選
今回ご紹介するのはこちらの5冊です。
- 「続ける」技術
- やり抜く人の9つの習慣
- 小さな習慣
- 「わかっているのにできない」がなくなる習慣化のシンプルなコツ
- 本気で変わりたい人の行動イノベーション
それぞれの内容について詳しく解説します。
新版「続ける」技術

「続ける」技術では、自分自身の具体的な行動そのものに着目して、 物事を続けるための具体的なノウハウが紹介されています。
本書のベースになっているのは、人間の行動に焦点を絞った「行動科学マネジメント」です。
自分の行動を分析して、「物事を続けるために、どのような行動を増やすか・減らすか」という視点から、無理なく習慣化する方法が書かれています。
本書を読んで感じたこと
習慣化するためのメソッドが理に適っていて、実践しやすい内容だと感じました。
特に参考になったのは、自分が習慣にしたいと思っているターゲット行動を増やす方法です。
例えば、
- 習慣化しやすい環境条件の整え方
- 具体的な目標の立て方
- 習慣を邪魔するライバル行動を抑える方法
など、習慣化するための方法が具体的でわかりやすかったです。
行動科学マネジメントに裏付けされているため、内容にも説得力もありました。
勉強・ダイエット・英会話・筋トレ・禁煙などすべての習慣に当てはまるので、買って損することはないと思います。
こんな人におすすめ
- 何事も続けられないのは、意志が弱いことが原因だと思ってる
- 物事を継続するための実践的な方法を知りたい
- 習慣化したいけど、どうしても誘惑に負けて続かなくなる
やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

「やり抜く人の9つの習慣」は、目標達成の分野で第一人者のハイディ・グラント・ハルバーソン氏によって書かれた本です。
本書の特徴は、目標を達成できる人に共通する考え方や行動を、9つの習慣として紹介していることです。
最も詳しく書かれているのは目標を達成するための習慣で、9つの習慣のうち4つが目標達成に関する内容になっています。
本書を読んで感じたこと
参考になったのは目標を達成するために必要な思考や、目標達成の成功率を高める具体的なアクションです。
特に本書で繰り返し出てくる「if-thenプランニング」は誰でも簡単にできる方法で、私も実際に取り入れているテクニックです。
心理学で効果の実証された思考法や具体的な方法がいくつも紹介されているので、自分にあった習慣を身に着けやすいと思います。
ただし、本書は習慣化に役立つというよりは、いかに目標を達成するかに主眼が置かれているように感じました。
そのため、習慣化のテクニックをいくつも知りたいという人は、他の本を購入したほうがいいと思います。
やり抜く人の9つの習慣は、「明確な目標を達成するための習慣を作りたい」という人に最適な本だと思います。
こんな人におすすめ
- 目標を達成するための習慣化テクニックを知りたい
- 何としてもやり遂げたい目標を持っている
小さな習慣

「小さな習慣」では、習慣化したいと思っている行動を最小のステップから始めて、本物の習慣に定着させる方法が紹介されています。
- 腕立て伏せを1日1回行う
- 本を毎日2ページ読む
- 英会話のセリフを1日1つ覚える
など、失敗することができないくらい小さな行動から始めるので、わずかな意思の力で習慣化できることが特徴です。
本書を読んで感じたこと
習慣化に関する本を何冊か読んだことがありますが、小さな習慣の方法が最も取り組みやすい内容でした。
1つ1つの行動が小さいので、行動を起こすことに負担が少ないんですよね。
取り組めばすぐに終わるので、モチベーションが低くても行動を起こしやすいことがメリットです。
減退しやすい意志の力を効率的に使いながら、本物の習慣に発展させていくメソッドは画期的だと思いました。
小さな習慣は、継続することが苦手な人でも無理なく取り組める方法です。
こんな人におすすめ
- 新しい習慣を身につけたいけど、どうしても長続きしない
- 初めはモチベーションが高いけど、時間が立つとやる気がなくなってしまう
- 継続するのが苦手で、何事も習慣化できない
「わかっているのにできない」がなくなる習慣化のシンプルなコツ

本書では、悪い習慣を司る脳内プログラムを書き換えて、自分が望んでいた新たな習慣を身につける方法が書かれています。
NLPの考え方と手法をもとに考えられた習慣化のテクニックで、「行動」よりも「思考」の習慣に焦点が当てられていることが特徴です。
全部で5章まである本書ですが、1~4章までは「思考」の習慣化について書かれています。
本書を読んで感じたこと
思考の習慣に着目している本は始めてだったので、新鮮な気持ちで読むことができました。
特に良かったのは、脳内プログラムを書き換えるステップをワーク形式で取り組めることです。
主体的に選択できる意識を強化する方法は、これまで経験したことがなかったので、かなり参考になりました。
ただし、NLP(神経言語プログラミング)がベースになっており、内容を理解するのに時間がかかりました。
「意識」「無意識」「脳内プログラム」など、専門用語っぽい難しい言葉も出てくるので、スピーディーに読むことは難しいと思います。
とはいえ、自分自身と向き合いながら意識的に自分をつくり変えようとすることは、習慣化を成功させるために有益な体験だと思います。
こんな人におすすめ
- 思考に習慣があることを知らなかった
- 行動を習慣づける本をいくつか読んだけど、実践できなかった
- 習慣化するために、自分の考え方から変えていきたい
本気で変わりたい人の行動イノベーション

本書は、アドラー心理学をベースにした行動イノベーションのメソッドを紹介している本です。
自分が本当に取り組みたい行動(欲望)を知り、1分間行動イノベーションを習慣にすることで、自分自身を変える方法が書かれています。
1分間行動イノベーションとは、50秒のセルフトークと10秒のアクションを組み合わせたメソッドで、誰でも簡単に取り組むことができます。
本書を読んで感じたこと
今取り組んでいることを、本気で習慣にしたいかどうか確認する上で有益な本でした。
特に良かったのは、本書で紹介されている1分間行動イノベーションが簡単に実践できることです。
1分という短い時間で取り組むことができるので、毎日の習慣にしやすかったです。
これまで習慣化できなかったのは、続けたいことの目的が明確になっていないことが理由かもしれません。
自分自身の本当の欲望を知ることが習慣化の第一歩であることを、本書で学ぶことができます。
こんな人におすすめ
- 取り組んでいることが、本心から続けたい習慣なのかどうか断言できない
- なぜ、その行動を習慣化したいのか、明確な目的を持っていない
まず1冊選ぶとしたら、どの習慣本がおすすめ?
「とりあえず1冊だけ選んでほしい・・・」と言われたら、「続ける」技術をおすすめします。
というのも、習慣化に必要となる情報がまとまっており、もっとも合理的で実践しやすい方法だと思うからです。
本書による習慣化の考え方は、以下のとおりです。
何かを続けたい人は、まず自分の「具体的な行動」そのものに着目することです。
なぜ続かないかを、行動を分析することで明らかにし、続けるための具体的なプログラムを組み、自分の行動を変えていく。
「行動しやすくする」
あるいは、
「行動しづらくする」
これが継続の近道です。フォレスト出版 石田淳 「続ける」技術 P72より引用
上記のコンセプトにもとづいて、具体的なノウハウが説明されています。約190ページほどですが、有益な情報がよくまとまっていると思います。
もし、「続ける」技術を読んだことがあるなら、
- やり抜く人の9つの習慣
- 小さな習慣
- 「わかっているのにできない」がなくなる習慣化のシンプルなコツ
- 本気で変わりたい人の行動イノベーション
上記の順番で検討してみてください。
あとがき
今回は、習慣化に役立つ本を5冊ご紹介しました。どの本も習慣化する上で大切な内容が書かれています。
私も習慣化が苦手で物事が長続きしない状況が続きましたが、上記の本を読むことで少しずつ変わることができました。
もし、今回ご紹介した書籍を購入したら、ぜひ本に書かれている方法を実践してみてください。