任天堂から販売されたNintendo Labo VR Kit(ニンテンドーラボVRキット)。
手軽にVR体験ができるだけでなく、ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドやスーパーマリオオデッセイのVRにも対応するということで話題になっていますよね。
ところで、あなたはNintendo Labo VR Kitには「通常版」と「ちょびっと版」の2種類あることを知っていますか?
通常版よりも低価格で購入することができる「ちょびっと版」ですが、どのくらい遊ぶことができるのか、よくわからない方も多いと思います。
そこで今回は、Nintendo Labo VR Kit ちょびっと版を購入して、何ができるのかを徹底レビューしたいと思います。
タップできる目次
「通常版」と「ちょびっと版」は何が違う?
まず、「通常版」と「ちょびっと版」の違いを簡単に説明します。
通常版はVR Kitのコンテンツがすべて揃っていて、全部で6種類のToy-Conで遊ぶことができます。
ラインナップは以下のとおりです。
- VRゴーグル
- バズーカ Toy-Con
- カメラToy-Con
- ゾウ Toy-Con
- トリ Toy-Con
- 風 Toy-Con
VRゴーグルとそれぞれのToy-Conを組み合わせて、用意されたステージで遊ぶという感じです。
一方、ちょびっと版で遊べるのは、2種類のToy-Conだけです。
- VRゴーグル
- バズーカ Toy-Con
価格は通常版より低価格ですが、Toy-Conの種類は少ないです。
もし、他のToy-Conが欲しくなったら、別途購入することができます。
また、
「ちょびっと版はゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドやスーパーマリオオデッセイのVRに対応してるの・・・?」
と心配している人がいるかもしれませんが、必要になるのはVRゴーグルです。
ちょびっと版にもVRゴーグルは含まれているので、問題ありません。
なお、ダンボールを組み立てるのは、「通常版」も「ちょびっと版」も変わりません。
VR Kit ちょびっと版の開封&組み立て
商品が届いたので、早速開封していきたいと思います。

箱を開けてみると、組み立て用ダンボール・部品・ゲームソフトが同封されていました。

作るのはVRゴーグルとバズーカ Toy-Conだけですが、ダンボールが10枚以上入っていました。
「ちょびっと版だから材料も少ないのかな・・・」と思っていましたが、組み立てが大変そうです。
ゲームソフトをNintendo Switchに入れると、「動く組み立て説明書」を見ることができるので、こちらを参考にしながら組み立てます。
ダンボールを折り曲げたり、組み立てながら、複数のパーツを作成。
いくつかのパーツを組み上げていくわけですが、設計がよく考えられるなあと感心します。

細かい部分まで作り込まれており、少しずつ完成型に近づいていく過程が楽しかったです。
複雑な作業もありましたが、Switchの動く組み立て説明書がわかりやすくて、戸惑うことはありませんでした。
それぞれの製作時間は以下のとおり。
- VRゴーグル・・・40分
- バズーカToy-Con・・・2時間30分
バズーカToy-Conは材料も多く複雑だったので、思った以上に時間がかかりましたが、一から作り上げるワクワク感がありました。
そして完成したのがこちら

ダンボールなので安っぽいのかと思っていましたが、細部まで作り込み感があってテンション上がります。
VRゴーグルとバズーカToy-Conが完成したので、実際に遊んでみたいと思います。
VRゴーグルだけでもミニゲームが楽しめる

「バズーカーToy-Conがないと遊べないのかな・・・」と思っていたのですが、VRゴーグルだけでも遊べるミニゲームが用意されています。
簡単に確認しただけでも、車の運転・UFOの操作・フリスビーなど簡単なステージが20種類以上はありました。
実際にVRゴーグルを付けてゲームをした感想ですが、思わず周りを見渡してしまうくらいの臨場感。
解像度が低いという口コミもあったんですが、VRが初めての私にとって十分に楽しめるVR空間です。
ミニゲームは作り込まれたものではありませんが、VRでどういう遊びができるのか、魅力を知るには十分でした。
本命のVRゲームはバズーカーToy-Conだ!
ちょびっと版のメインコンテンツは、バズーカーToy-Conを使ったシューティングゲームです。

乗り物で移動しながら、街中にあふれるエイリアンを狙って倒していきます。
グリップを引いて玉をこめ、敵に狙いを定めて発射するんですが、上下左右にエイリアンがいるので、あちこち狙いを定めるのに忙しい。
ちょっとしたギミックも用意されていて、遊べば遊ぶほど新たな発見があります。
また、遠くの敵を撃てるロックオン機能や、時間を止めて撃ちまくる機能などもあり、遊べる要素も多いです。

ステージの最後には、迫力のあるボスも控えています。
ただ残念なのは、全部で6ステージしかないことです。
ゲームが面白かっただけに、ステージ数を倍くらい用意して欲しかったというのが本音です。
とはいえ、子供も夢中でバズーカを撃って遊んでいたので、親子で楽しく遊べそうです。
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのVRは微妙!
個人的に一番楽しみにしていたのが、ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドのVR対応です。
無料アップデートによってVRでプレイできるようになったので、早速試してみることにしました。

設定画面で「VRゴーグルを使用する」を選択すると、VR画面に切り替わります。
この状態でVRゴーグルとSwitchを合体させると、VRでプレイできます。
実際に遊んでみた感想ですが、解像度が低くて遠くの景色がぼやけてしまうため、VR空間と認識しづらかったです。
ドットが目立って映像がクリアではないため、ハイラルの風景を楽しむことができません。
物体に近づかないと、3Dとわからないような感じです。
敵との戦いも迫力のある映像になるかと思ったんですが、普通にプレイするときとあまり変わらない印象です。
また、10分くらいプレイをしていると、「VR酔い」してしまいました。
VR酔いとは乗り物酔いに似たような感覚で、目が回ったり気持ち悪くなってしまうことを言います。
バズーカToy-Conを使ったゲームではVR酔いにならなかったのですが、ゼルダの伝説では必ずと言っていいほどVR酔いになります。
さらに、VRゴーグルを持ち続けてプレイしなければならないため、腕も痛くなります。
VR酔いに加えて腕も疲れるため、長時間のプレイは厳しそうです。
残念ですけど、ちょっと期待しすぎたようですね。
ボリューム十分!「ちょびっと版」でもかなり楽しめる!
「Nintendo Labo VR Kit ちょびっと版」を体験してみましたが、思った以上に遊べる要素が多かったと感じました。
- VRゴーグル・Toy-Conの製作
- VRゴーグルを使った各種ミニゲーム
- バズーカーToy-Conを利用したシューティングゲーム
- VRに対応したゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルド
ちょびっと版という割には、コンテンツが豊富と言えるのではないでしょうか。
通常版に比べるとToy-Conの数は少ないのですが、VRキットでどんなふうに遊べるのかを十分に体験できる内容です。
価格を考えれば、十分なコストパフォーマンスだと思います。
残念だったのは、VRに対応したゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドがイマイチだったことです。
VR酔いや腕が疲れる問題もあって、あまりプレーすることができませんでした。
もし、ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドのVRを目的に購入しようと考えているなら、あまり期待しすぎない方がいいと思います。
とはいえ、メインコンテンツとなるバズーカーToy-Conの製作とシューティングゲームは、大人も子供も夢中になれるくらい楽しいものでした。
別のToy-Conで遊んでみたい場合は、
- カメラ&ゾウ Toy-Con
- トリ&風 Toy-Con
を追加で購入することもできます。
もし、Nintendo Labo VR Kitの購入を迷っているなら、まずは「ちょびっと版」から試してみてはどうでしょうか。
あとがき
今回は、Nintendo Labo VR Kit ちょびっと版のレビューをご紹介しました。
一度はVRを体験してみたいと思っていたので、ちょびっと版をプレイできて楽しかったです。
子供と一緒にVRを体験してみたい方に、Nintendo Labo VR Kit ちょびっと版は最適な選択肢だと思います。