アレルギー性鼻炎のレーザー治療を受けようかどうか、検討していませんか?
レーザー治療は、アレルギー反応を抑えるために鼻の粘膜をレーザーで焼く手術なので、不安を感じる方もいますよね。
- レーザー治療を受けられる耳鼻科をどうやって探せばいいのか
- レーザーによる手術は痛いのかどうか
- 後遺症や副作用はあるのか
- 治療費はいくらくらいかかるか
- レーザー治療による効果はどのくらいなのか
このような疑問を感じている方も多いと思います。
そこで今回は、通年性アレルギー性鼻炎の私がレーザー治療を受けてみた体験談を詳しくご紹介します。
タップできる目次
アレルギー性鼻炎のレーザー治療を受けてみた!
レーザー治療を受けられる耳鼻科を探す3つのポイント
まずは、レーザー治療を受けられる耳鼻科を探す必要があります。
「アレルギー性鼻炎 レーザー治療 地域名(県・市町村)」でネット検索すると、自宅付近の耳鼻科を検索することができます。
この中から3つのポイントを確認して、耳鼻科を選ぶことにしました。
まず1つめは、レーザー治療の具体的な流れを紹介していることです。
レーザー治療でどのような手術を行うのか、この点について丁寧に解説していない耳鼻科は除外しました。
できればレーザー治療の費用や手術実績などを公表しているといいですね。
2つめは、耳鼻科の口コミをチェックすることです。
Googleで 耳鼻科の名前を検索すると、口コミを確認することができます。

良い口コミや良くない口コミなど様々な意見が書かれていると思いますが、ネガティブな内容ばかりであれば要注意です。
いい加減な治療をされる可能性があるので、避けた方が無難です。
3つめは、日本耳鼻咽喉科学会の専門医かどうかです。
日本耳鼻咽喉科専門医は、専門の研修カリキュラムに沿って研修を行い資格試験に合格した医師です。
もちろん資格がなくても手術は可能かもしれませんが、信頼できる医者を選びたかったのでこの点も重視しました。
- ホームページでレーザー治療の具体的な内容が記述されている
- googleのクチコミでネガティブな内容が多くないか
- 日本耳鼻咽喉科学会の専門医かどうか
以上の点を意識して、手術を受ける耳鼻科を決めました。
初回は診察だけで終わる
初回の診察では、鼻の状態をチェックしてレーザー治療ができるかどうか確認するだけで終わりました。
特に問題がないとのことだったので、1週間後に手術することが決定。
その後、レーザー治療について簡単に説明を受けて、この日の診察は終了です。
レーザー治療に関する用紙をもらったので、注意事項などを確認して手術当日を迎えることになります。
レーザー治療の手術当日
レーザー手術の流れ
レーザー治療の流れは、鼻に麻酔をしてから20分ほど待機して、それから手術という順番になります。
手術全体で約40~50分です。
- 麻酔・・・5分
- 待機・・・20分
- 手術・・・10~15分
- 合計・・・40~50分
麻酔は特に痛みはない
まず、麻酔薬を染み込ませたガーゼを、3枚ほど鼻の中に入れられます。
「麻酔は痛い・・・」というような口コミもありましたが、特に痛みは感じません。
鼻の奥の方にガーゼを入れるときに、少し涙が出るくらいです。
その状態で約25分ほど待機になりました。
レーザー治療はめちゃくちゃ痛い!
手術を始める前に、レーザーの光から目を守るためにゴーグルをつけます。
まずは鼻の入り口に近い粘膜をレーザー照射するんですが、あまり痛みを感じませんでした。
鼻の粘膜をレーザーで焼くので、「焦げ臭いな」というくらいです。
次に、鼻の奥の方をレーザー照射したとき、これがかなり痛かった。
「麻酔が効いてないのでは・・・」と思うくらいの痛さで、思わず「イタッ」て声が出るくらいでした。
涙をボロボロとこぼすくらいの痛みだったので、かなりしんどかったです。
手術が終わったときには、痛すぎて軽く放心状態。
担当医になんとか「ありがとうございました」と言って手術は終了です。
両方の鼻の手術でおそらく10~15分ほどでしたが、それ以上に長く感じました。
手術はうまくいったとのことだったので良かったんですが、ここまで痛みがあるとは知りませんでした。
ネットで調べてみると「手術は痛くない・・・」という口コミもありましたが、痛みがあるという覚悟を持っておいた方がいいんじゃないかなと思います。
薬局で処方された薬をもらう
レーザー治療が終わったあとは、薬局で処方された薬を受け取ります。
感染症を防ぐ内服薬と点鼻薬を3日分を処方してもらいました。
ここで少し、薬局の先生にレーザー治療の痛さをグチったら、
「鼻の端の方の粘膜まできっちりレーザー照射する先生だから痛いかもね。そのぶん効果は出やすいし、長続きするよ」
とのこと。
レーザ一治療の方法や担当医によって、手術中の痛みや効果に差があるのかもしれませんね。
とにかくアレルギー性鼻炎の症状が改善することを祈るばかりです。
レーザー治療の料金
レーザー治療の費用は以下のとおりです。
- 初回診察料・・・920円
- レーザー治療・・・9,170円
- 処方せん・・・1,090円
- 再診(術後の処置)・・・380円
- 合計・・・11,560円
レーザー治療の手術代は9,170円(保険適用3割負担)でしたが、初回診察料・処方せん・再診などを合わせると、合計11,560円になりました。
レーザー治療後の経過
手術直後~夜
痛みはなかったんですが、鼻の奥の方が少しジンジンしてました。
「鼻血が出るのでは・・・」と心配でしたが、鼻水に血が少し混じっていたくらいです。
症状としては鼻水がよく出ましたが、夜になると鼻水も血も止まりました。
レーザー治療後の注意事項もあったので、早めに就寝しました。
後遺症や副作用は、思ったよりも少ない印象です。
なお、レーザー治療後の注意事項は以下のとおりです。
- 当日は長湯・熱い湯船に浸かることは避ける(鼻血がでやすいため)
- 当日は飲酒・激しい運動を控える
- 鼻をかむときは優しくかむ
- プールは1週間後の診察で鼻の状態を確認するまで入らない
手術翌日~1週間
レーザー治療を受けた後、約1週間くらいはアレルギー症状が一時的に悪くなることがあるようです。
私の場合はどうだったかというと、鼻づまりの症状だけ。
それでも以前と変わらないくらいの状態だったので、特に気になりませんでした。
また、悩んでいた鼻水やくしゃみはピタリと止まったので、この点は良かったです。
手術してから5日後くらいに、少し血が混じったドロっとした黒っぽい鼻水が出ました。
鼻の粘膜を覆っていた「かさぶた」が取れたようです。
その後は、鼻の中がスッキリして鼻づまりも改善し、鼻のとおりも良くなったという感じです。
手術から10日後
術後の処置のために、再び耳鼻科へ行ってきました。
鼻の中にスプレーを吹きかけられ、ノズルを鼻の奥の方まで何度も抜き差しされたので、かなりビビってしまいました。
鼻粘膜を確認した結果、経過は順調ということで治療は終了です。
術後の処置はめんどくさいと思いますが、処置を怠ると鼻の粘膜がくっついてしまう場合もあるようなので、受診することをおすすめします。
ちなみに、効果がどのくらい持続するのか確認したところ、「うまくいけば2~3年くらい」とのことでした。
レーザー治療の効果はどうだったか
治療前は常に鼻炎に悩んでいた
治療前の私は幼少期から通年アレルギー性鼻炎で、鼻水・鼻づまり・くしゃみの症状がありました。
薬がないときは、常に鼻炎の症状に悩まされていました。
さらに、花粉が飛ぶ時期になると症状が悪化するため、3~4月はできるだけ外に出ないようにする生活をしていました。
この時期は薬だけではなく、マスクや点眼も手放せないといった状況です。
治療後は鼻炎の症状がほぼなくなった!
レーザー治療を受けた後は、 薬がなくてもアレルギーによる症状がほとんどなくなりました。
特に鼻づまりが改善して鼻の通りが良くなったので、鼻呼吸ができるようになったのは嬉しいですね。
くしゃみや鼻水も出なくなったので、間違いなく生活の質が高まったように感じます。
レーザー治療を受けてみて感じたメリットは以下のとおり。
まとめ
レーザー治療の効果には個人差があるようですが、手術を受けた人の70~80%はアレルギー症状が改善するようです。
私もレーザー治療を受けてみて、アレルギー症状の軽減効果が高いことを実感しました。
デメリットとしては、レーザー手術が痛かったことですね。
薬局の先生も「レーザー手術は痛いよ~」と言っていたので、痛みがあることを覚悟しておいた方がいいと思います。
とはいえ、手術後にはアレルギー症状に悩まされない快適な生活を送れる可能性が高いので、前向きに検討してもいいのではないでしょうか。